番外編 その力、仮面に宿して

- 虚空機関 某・研究施設跡地 -

 私がこの研究を初めて、かれこれもう20年は経った
ある程度までは形になっているものの、肝心な適合者の選定と運用システムの構築に目処が立たない・・・私の研究は既に風前の灯だ・・・総長から研究援助の打ち切りを宣告されて3年は耐えたが、もはや限界が近い・・・
いずれ資金も尽き、生活にも困窮するだろう・・・しかし、私が考案したこのシステムを活用できる者さえいれば、アークスの生還率は飛躍的に上がり、あのダークファルスでさえも難なく撃退できるはずだ・・・あと少し、あと少しなのだ・・・

外からは見えないサングラスの向こうに、確かな何かを感じた目で手記のデータに目を通していたクロトは、表示させていたホロウィンドウを閉じ、何処かへと連絡を取るべく端末を操作し始めた

「・・・やぁ、久しぶりだね・・・ちょっと相談があるんだけど、良いかな?」

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