周囲を囲む人影は誰一人として動けず、荒廃する大地の中で動く姿はたった2人
赤と白の残像を互いに交錯させ、レギアスと赤い女性キャストが剣戟を交えていた
「……何故だ、君は……!」
「……とうに察してたんだろう? だったら、そういう事だ!」
剣戟と共に言葉を交わす2人……あまりの出来事に周囲は誰一人として動けず、ただ2人の死闘を黙って見ているしかなかった
« 何をやっている?!
その場の敵性対象は六芒の一に任せ、貴官らは作戦を続行しろ!!»
オペレーターからの罵声が飛び、ようやく周囲が動き始めた
しかし、その事に女キャストは気にも留める様子などなく、ただひたすらにレギアスへ向けて剣戟と狂気を放っていた
「……なぁ、あの顔……どこかで見たことないか?」
“第7話 絶望と希望と(前編)” の続きを読む