第19話 時を超えた再会

フォトナー、芙蓉……突如現れた謎の女性。

瀕死の重傷を負った透火の治療という形で彼女の身体に間借りしている謎の存在。
……いや、本人は間違いなく自分を「フォトナー」だと言った……

それはつまり、過去を知る存在が増えたと言う事……そして、新たな火種が燻り始めるキッカケになるかもしれない……



「……本当に、彼女(透火)じゃないのかい?」

「さっきからそう言うておるのじゃ、お主は模倣全知存在というのに随分と妾を疑っておるのぅ?」

シャオの言葉に、さも当然の反応をする透火(?)
報告書は読んだ、彼女自身の定期検査資料と比較された身体データでは特に異常は認められず、シエラ経由で該当の事象となる映像もチェック済み……だが、そのどれもが彼女を「アークスとは違う何かだ」と指し示す……

「まぁ、信じるかどうかはお主等次第じゃな、今の妾の目的はこの体の主……彼女を死なせぬよう取り計らうだけじゃ」

ケラケラと笑う少女に、面倒事が増えたとシャオは頭を悩ませる事となる……

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