(続)外伝「境界を超えし者達との共闘」

「……ここが、中枢部……なのか?」

 艦内突入組は、途中から合流したヒツギ達と共に艦内の奥深く……
 いわゆる中枢部へと辿り着くアークス達。

 そこには、大型の閃機種である2体……
グラーブ・エグゼクルとベールド・フォードルスが立ち塞がっていたのだが、EVA3体による同時攻撃で呆気なくフォードルスは抑え込まれ、エグゼクルもまた、キリトとアスナのコンビネーション攻撃で弱点を突かれて殲滅された。

『向こうに見える大型炉……あれがこの船のメインジェネレーターです。
  アレを破壊すれば、艦隊をまとめて処理できるので楽なのですが……』

 なんかサラッと物騒極まりない事を言うシエラ、ヒツギ達もその事に気付いて苦笑いする……が、奇妙な気配がしたためすぐに振り向く。

《……ほお、よもやこれほど早く辿り着くとは……
やはり、あの誓いは嘘ではなかった……という事か。
ここは素直に称賛するとしよう。》

 懐かしき気配……幻創種が放つ特有のエーテルを感じ、振り向いたヒツギの目に映っていたのは……

「……そりゃそうでしょ、でもまさかアンタがこんな事してるとか……思っても見なかったわね……随分と回りくどいやり方で試したものね? ……デウス=エスカ。」

《フ……お前達の世界で言う「抜き打ち」と呼ばれるモノだ……
最も、此方の世界で行う事になるとは……思っても見なかったのだがな。》

 以前に出現した時より、だいぶ流暢な言動をしている……
当時の幻創造神《デウス・エスカ》は尊大な言動が端々に垣間見えていたが、今の幻創造神は以前よりも地球人に近い言葉選びが見えた。

《異世界の者とも力を合わせ、共に立ち向かう……
我が想像を超えてきた事、実に愉快であった。》

 《だが……》

 何故か言葉を濁す幻創造神……

「……な、何なの……?」

「俺たちが知る訳ないだろ……」

「なんか、嫌な予感がする……!」

 キリト達にはサッパリ事情が掴めない……
だが、アークス達の中には、何かしら嫌な予感がするという人がちらほら……そして、幻創造神からトンデモナイ発言が飛び出す。

《……我の関知せぬ存在がこの機に乗じておる、粗奴らの対処は良いのか?》

 毎度のことながら、現実は非情である……。




次回予告

幻創造神の抜き打ち検査(大規模)をクリアしたのもつかの間
次々と襲い来るダーカーの群れ

次元の狭間から再び襲来するダークファルス【仮面】
そして、あろう事か「第6の使徒」までもが再出現という事態に発展……

果たして、彼らは無事に全てを解決できるのか……?

次回、PSO2-ACE’s 外伝「集結の果に」

さぁて次回も、サービスサービスゥ♪


このお話の続きはまた後の機会に……
次回の更新は本編20話、更新日は4/28の予定になります。

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