2020年最後に開始するこの投稿は、現実にゲームで実施された「ソードアート・オンライン」とのコラボイベントや、その他様々なコラボをネタとして利用した内容となっております。
未視聴・未プレイの方にはネタバレ・または一部理解できない内容があるかと思いますが、その辺はご了承ください。
またこの外伝の一幕が、原作のオンラインゲーム「ファンタシースターオンライン2」をプレイするキッカケになれば良いなという希望的観測も少々……w
では、特別シナリオに「リンクスタート」!!
「世間はもうクリスマスか……まさかこっちでクリスマスを過ごす事になるなんてな」
黒衣の剣士の男が、テーブルの向かいに座る白い剣士の女性にそう話しかけた
「こっちでも、普通にクリスマスイベントってやってるのね……それに……」
白い剣士の女性も、周囲を見回しながら黒衣の剣士の男の話に乗っかる
「『ALO』とはまた違った雰囲気があって、楽しそうだと思わない? キリトくん」
「まぁ、この世界が何なのかはまだよく分からないけど……今回くらいは地球じゃなくて、こっちでアスナと過ごすのも悪はくないな」
キリト、アスナと互いを呼び合う2人の剣士……彼らは別の世界から、ここオラクルへとやってきた異世界人であった
「……それにしても、守護輝士の2人は遅いな……」
「また2人して厄介事に巻き込まれてるんじゃない?」
現在2人は、守護輝士……アッシュとマトイのコンビと待ち合わせをしていた。
もちろん理由は毎度のごとく、どっちのコンビが強いか……既に何度も競い合った仲である……だが、約束の時間が刻一刻と近づく中……今までは余裕を持ってアッシュ達がキリト達を待っていたのに、今回ばかりは逆の立場だった。
「2人してお人好しな面があるからなぁ……」
キリトはこれまでの付き合いで、アッシュの性格をほぼ完全に理解している。
それはアスナにも言える事で、彼女とマトイとの仲は、おそらく元の世界の仲間とほぼ同等であると言えるだろう……それだけ濃密な付き合いだったから、というのもあるが。
「……君たちが、キリトとアスナかい?」
唐突な呼びかけ……反応して振り向いた先に立っていたのは、銀髪に古風な和装といった如何にもな格好をした……白い狐の獣人のような男だった。
「……PSO2って、獣人種は無かった……よな?」
キリトの指摘は間違ってはいない……だが「ゲームとしてのPSO2」は、下手をすれば種族詐欺ができるほど完璧に近いコスプレ衣装を作る事も可能である
「あぁ、済まない……この格好じゃ誰だか分からないか」
そう言って獣人の男の姿が転送現象の様にブレていき、代わりに現れたのは鈍く輝く青い全身装甲を纏った人型機械種族……通称、キャストの男性であった
「僕の名はトリニティ……アッシュ達の代理で、君たちに会いに来たんだ」
「そ、そうか……キリトだ、よろしく」
「アスナよ、よろしくね」
一瞬だけ呆気に取られた2人だったが、すぐに持ち直して挨拶と握手を交わす
「……それで、2人の代理ってことは……?」
「あぁ、そこも説明しないとね……実は……」
そう切り出さしたキリト達に語られた代理が来た理由……それを聞いたキリト達は、どんなリアクションを取れば良いのか少々本気で悩むのであった