第1話 惑星(ほし)と少女と暗闇と act.3

-惑星ウォパル ルーサーの研究施設・秘匿エリア-

秘匿エリアの入口からここまでさしたる抵抗も出迎えもなく、周辺を探索しつつ奥へと進む一行
長い沈黙を破ったのはまたもセキュリティロックだった

「・・・ココも透火ちゃんの認証、要るのかな?」

ずんが端末を調べながら呟く、瑠那がカード用のスリットに気付き知らせた。

「ココ、さっきの所員証が使えるかも・・・」

早速手前の部屋で入手した所員証を通してみると、狙い通りにロックは解除された
どうやらセキュリティレベルが高いのは入り口だけらしく、他は所員証などがあればフリーパスのようだ

「秘匿エリアだけあって情報はあるにはあるけど・・・どれも既存データや偽装ばっかり、今回狙ってる本命には程遠いわね。」

サラは端末のデータを洗いざらい本部へ転送しつつ中身をチラ見しているが、偽装や機密ロックの解析に本部も手間取っているらしく、なかなか芳しくないらしい

「状況が一向に進展しないなら、一度手分けするのもアリかな・・・」

トリニティの提案に異を唱えるものは居なかった
ここまで敵にも遭遇せず、調査作業と移動だけで時間を潰すのは得策ではない
となれば、手分けして探すほうが時間の節約にもなる

「依頼者のサラには、眞那と瑠那を付ける、僕と透火とずんで別働隊を組もう。」
「異論はないわ。」
「・・・兄様と離ればなれ(´・ω・`)ショボーン」
「おまかせなのだ!」
「OK、仲良しトリオ復活だねぇw」
「分かったわ。」

-秘匿エリア北ブロック・サラチーム-

サラをリーダーとするAチームは鼻歌交じりで水先案内をする眞那と、若干落ち込み気分の瑠那を従え、施設内部を探索していく

微妙な雰囲気に耐えきれずサラは瑠那に発破をかける
「・・・瑠那、私情を任務に持ち込むのは良くないわよ?」
「分かってます・・・」(´・ω・`)ショボーン
(全然分かってないわね・・・。)

いくらか進んだところで、巨大な実験場の様なエリアへ出たのだが・・・セキュリティに引っかかったのか入り口が施錠され、そこへ実験生物・・・海王種が放たれてしまった

「・・・何もないのは罠だったってことね。」
「散歩もいいけど、これくらいの運動はしなきゃやっぱり退屈なのにゃw」
「どうでもいい・・・早く倒して、調査終わらせて、兄さまとランチにする。」
サラ&眞那(うっわ・・・めっちゃ欲望丸出し発言キター!)

3人は戦闘態勢を素早く整え、散開して各個迎撃を開始
ワイヤードランスを扱うサラとツインマシンガンの瑠那、そしてカタナとバレットボウを使い分ける眞那
3人それぞれが暴風雨のように敵を圧倒、瞬く間に大半の海王種をなぎ倒していく

「・・・このパターン、もう慣れっこよ。」
「大した強さじゃないにゃ、オトトイ来るにゃっ!」

毒を吐きつつ戦闘をこなす眞那と瑠那、頼もしくもあるが・・・サラには一抹の不安がよぎっていた
現実にならなければいいが・・・と思っていた矢先、事態は予測していた通りになってしまった

「大型海王種・・・ビオル・・・いえ、マギサ・メデューナ!?」
「おっきいにゃ・・・いつもの2倍くらい?」
「侵食も受けてる・・・厄介ね。」

ボスクラス、しかもダーカーによる侵食を受けた個体は凶暴性が恐ろしく高い
嫌な予感が的中したサラは肝を冷やすが、2人はむしろ嬉々とした表情で相手を見据えていた

「ねね、瑠那・・・あんだけデカイならけっこう耐えれそうだし、アレの練習にもなるかにゃ?」
「・・・そうね、練習台には最適なエモノね。」

2人が何を指して「アレ」というのかは不明だったが、おかしな発言しか飛んでこない

「・・・ねぇ・・・あんた達・・・いったい何するつもり?」

眞那と瑠那は顔を見合わせ、声を揃えて笑顔で応えた

「いわゆる一つの、合体攻撃にゃ♪」
「簡単に言えば、合体攻撃よ。」

最早思考がマトモにできない・・・呆気にとられるサラを尻目に、眞那と瑠那はそれぞれが攻撃の準備を進め、整ったところでマギサ・メデューナを見据える

「それじゃ、今日も暴れまくりで行っちゃうのにゃ~♪」
「いつものだけじゃ練習にならないわ・・・パターンを変えるわよ。」

牽制とばかりに[ディフューズシェル]を連射し、相手を自分に引きつける瑠那
その隙を狙って眞那が相手の頭上大上段から[ゲッカザクロ]を叩きつけて着地、さらに1ステップで相手の頭へ接近し[ツキミサザンカ]をお見舞する

「そっちは囮よ。」

斬撃の終わらぬ内に瑠那はツインマシンガンに持ち替えて相手の背後を取り[サテライトエイム]を至近距離で後頭部へ連射、続けざまに[バレットスコール]
撃ち終わりをカバーするように通常弾を連射し、トドメとばかりにアサルトライフルで[エンドアトラクト]をチャージする

「よそ見は厳禁にゃっ!」

チャージ開始の瞬間には既に眞那がマギサ・メデューナの頭部に再度接近し、複数のカタナ用フォトンアーツを織り交ぜた高速の斬撃を次々と叩き込んでいく

「・・・これでおしまい。」

チャージ完了と同時に眞那は闘気を開放、[カタナコンバットフィニッシュ]によって納刀しつつ降下、同時に頭上から最大チャージの[エンドアトラクト]がマギサ・メデューナの頭部にHITした
一連の動作は完全にマギサ・メデューナの頭部を消し飛ばし、物言わぬ骸へと変えてしまった

「これがあたし達2人の♪」
「・・・切り札よ。」

着地した2人から聞こえたのは厨二病確定レベルの決め台詞であった

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA